サスティナビリティの先をいく「リジェネレーション」

リジェネレーションとは

サステナビリティ・サステナブルという言葉に比べて、まだ馴染みの薄い「リジェネレーション」「リジェネレーティブ」という言葉ですが、ここ数年SDGs、サステナビリティ関連の記事などでよく目にするようになってきました。

一般的には再生や新生といった意味で利用されますが、サステナビリティの文脈として、「サステナビリティ=持続可能性」のような日本語訳は明確にはされておりませんが、「再生的」「繰り返し生み出す」という意味合いで利用されています。

日本では馴染みが薄い状況ですが、ヨーロッパや米国などでは持続可能性を考えるだけでなく、環境をどのように再生させようかという考えが急速に広まっています。

 

サステナビリティの限界

ではなぜリジェネレーションが注目されているのでしょうか。

サステナビリティが提唱する「ネガティブな要素を減らす」、「マイナスを0に近づける」、「従来の経済モデルから環境配慮型の経済モデルへのシフト」という概念では、わたしたちがこれから迎える地球規模の課題を到底解決できないという危機感が大きな理由の一つです。

とても砕けた表現をするならば、「傷を修復するだけでは間に合わない、どうすれば修復しつつ傷付かないようにできるか」ということになります。

「サステナビリティ」だけでは限界があり、課題を解決しきれない危機迫った状況にあることを認識しなくてはならないのです。

 

再生そして繁栄へ

マイナスを0に近づけるだけでは世界を変えることは難しく、未来のためにプラスにしていく力が必要となります。

いわゆるアフターコロナの様々なシステムを考えるときも、システムを以前の状態に戻すことだけを考えるのではなく、新しい時代の新しいシステムと常識を想像し、わたしたちのこれまでの考えや発想もリジェネレーションさせる必要があるのだと思います。